はじめに
ホテル経営にとってInstagram運用の重要性
弊社のWEBアンケート調べでは世代を問わず、
全体の95%以上のユーザーがお出かけ先を選ぶ際にSNSを活用しており、
そのうち全体の約88%がinstagramを使うことでお出かけ先の選定をしていることがわかりました。
また、instagramを使う理由については「情報が新鮮である」「視覚的に探せる」ことが挙げられました。
ユーザーは外出先を探す際にインスタグラムを活用している中で、最新の情報を求めています。
新しい情報で視覚的にも目を引く投稿を継続できている
アカウント運用は集客に直結することがユーザーの声からもわかります。
本記事の目的と具体的なメリットを紹介
本記事の目的
- ホテルや旅館のSNS運用担当をされている方
- 集客媒体依存からの脱却を目指す方向け
- instagram運用をしているがイマイチ効果実感が湧かない方
に向けて、SNS運用による具体的な集客方法や効果のご紹介をすることを目的とします。
得られるメリット
- instagramの基礎知識を学べる
- instagramの最新機能を学べる
- エンゲージメントの高いコンテンツ作成手法が学べる
- UGCの集め方を学べる
- ハッシュタグのトレンドを学べる
- 自社サイトからの予約比率を伸ばした成功事例が学べる
(1)Instagram基礎知識
a. Instagramとホテル業界の相性
Instagramが得意としてしているジャンルとしては、以下の7つと言われています。
- ファッション
- 美容
- 旅行
- 転職
- グルメ
- 筋トレ・健康・ダイエット
- 金融
また、大手の旅行代理店である「じゃらん」「楽天トラベル」「HIS」「一休」
などもinstagramのアカウントを開設しておりそのフォロワー数の多さから
旅行業界との相性がよいことを物語っています。
2023年6月11日現在のフォロワー数
楽天トラベル28.3万人
じゃらん26.2万人
タビジョ(HIS運営メディア)8.2万人
一休.com6.6万人
b. Instagramの主要機能とその活用方法
Instagramの主要機能については以下の機能が挙げられます。
- フィードの投稿:
- 写真や動画を共有する基本的な機能。
- 活用方法: 魅力的なコンテンツを定期的に投稿し、ブランドのイメージを構築。
- ストーリーズ:
- 24時間限定で表示される写真や動画。
- 活用方法: イベントの裏側、新製品のティザー、日常的なアップデートなど、臨時のコンテンツを共有。
- IGTV (Instagram TV):
- 長尺の動画コンテンツを投稿するための機能。
- 活用方法: チュートリアル、インタビュー、製品紹介など、より深いコンテンツを共有。
- ライブ配信:
- リアルタイムでの動画配信機能。
- 活用方法: Q&Aセッション、イベントのライブストリーミング、製品のローンチなどでファンと直接つながる。
- ハッシュタグ:
- 投稿に関連するキーワードをつけることができる。
- 活用方法: 人気のハッシュタグを使用し、投稿のリーチを拡大。ブランド固有のハッシュタグを作成し、認知度を上げる。
- ロケーションタグ:
- 投稿に場所をタグ付けする機能。
- 活用方法: 地域のフォロワーをターゲットに、イベントや店舗のロケーションを明示。
- ショッピング機能:
- 投稿に商品タグをつけ、直接購入ページにリンクする機能。
- 活用方法: 商品を紹介し、フォロワーを購入ページに誘導、売上を増加させる。
- 広告:
- ペイド広告を使用して投稿のリーチを拡大する。
- 活用方法: ターゲットを絞った広告を作成し、ブランドの認知度を上げるか、製品の売上を促進。
- インサイト (アナリティクス):
- アカウントのパフォーマンスデータを見ることができる機能。
- 活用方法: データを分析し、投稿の効果を測定。戦略の最適化に活用。
- DM (ダイレクトメッセージ):
- ユーザー間でプライベートなメッセージを送受信する機能。
- 活用方法: 顧客サポート、個別のコミュニケーション、パートナーシップの提案、限定的なプロモーションの共有などに使用。
これらのInstagramの機能を総合的に活用することで、ブランドの認知度を上げたり、顧客とのコミュニケーションを強化したり、最終的には集客につなげることができます。
また、それぞれの機能についてノウハウやテクニックが存在しており
日々更新されていますので、別の記事にて今後ご紹介させて下さい。
(2)コンテンツ作成手法
a. 投稿コンテンツのクオリティ向上
Instagramの運用で最も重要なのはやはりコンテンツのクオリティを上げていくことです。
表現手法は様々で、写真、動画、イラスト、文字などフィードで投稿する内容に合わせて制作していくことが重要です。
Instagramのたった1投稿で数百万人以上にリーチすることも珍しくありません。
投稿の多くはスマートフォンで撮影されることが多く、画角や光の当て方や加工方法などでエンゲージメントは大きく変わります。
写真の加工方法などについても深掘りすれば無数にありますので、別記事にてご紹介させていただきます。
b. ストーリーズを活用したリアルタイムプロモーション
ストーリーズ機能は、主にフォロワーへのアプローチに活用されます。
24時間で投稿自体は表示されなくなるので、「情報の鮮度」を求めるユーザーによく閲覧される機能になります。
主な使われ方としては、
- フィード投稿更新を紹介
- タイムセール情報を紹介
- 外部サイトへの誘導
- フォロワーとのコミュニケーション(Q&Aなど)
- フォロワーとのメニュープラン共創
- etc
instagramのドメイン内では予約完了などができないので、ストーリーズ機能の中で外部へのリンクを貼り付けてフォロワーへ「予約」のアクションを促すのが一般的です。
ストーリーズの投稿頻度は1日1回以上を推奨させていただいております。
また、ストーリーズの簡単な活用方法としては、「フィード投稿を更新した際のストーリーズ投稿での配信」がございます。
フィード投稿を選択→紙飛行機マークを選択→一番左にある「ストーリーズに追加」をすることで簡単に投稿が可能です。
こまめに実施することでフィード投稿へのフォロワーの反応速度と反応率が上がります。
Meta社はフォロワーの反応速度と反応率が「おすすめ」の人気投稿として認識されるアルゴリズムがあると公表しております。フォロワー外のInstagram内ユーザーに認知される可能性が上がりますので是非実践してみて欲しいテクニックになります。
c. ユーザー生成コンテンツの活用
ユーザー生成コンテンツは一般的にUGCと言われるものになります。
企業アカウント運用においてこのUGCを如何に生かしていくのか?が重要な施策になります。
企業側が想定していなかった「新たな使われ方」や「感じ方」「見え方」を発見することで企業のブランディングに生かすことができます。
よって、自社に対するUGCを常に把握しておくことが重要です。
UGCの見つけ方としては、
- タグ付投稿
- ロケーションタグ
- ハッシュタグ
- 検索機能によるエゴサーチ
などが挙げられます。
(3)Instagramアルゴリズムに最適化した投稿戦略
a. アルゴリズムに対応した人気投稿の作り方(有料級)
人気投稿の定義は「検索ワード」で引っかかる表示順位上位12投稿としております。
人気投稿に掲載されるために重要なポイントとしては以下の3つ。
- ユーザーからのポジティブなアクション
- 公開から30分-120分のフォロワーからのエンゲージ
- 投稿内容とハッシュタグの関連性
ユーザーからのポジティブなアクションについては以下の通り公式に定義されています。
- いいね!
- コメント
- 投稿の保存
- 投稿のシェア
- 投稿の画像をズームする
- 5秒以上ストップして閲覧する
- ストーリーズから簡単に離脱しない
まだ、知られていない方も多いですが、
「投稿の画像をズーム」「簡単に離脱しない」なども計測されてユーザーに有益な投稿かどうかを判断されています。
「5枚以上の写真を使った複数枚投稿」や「情報量の多い文字入れ投稿」
が推奨されている理由は上記の2点によるところが大きいです。
b.ハッシュタグの設定ポイント
ハッシュタグの設定はinstagram側に投稿がどんな内容かを読み込ませる意味で重要です。
ハッシュタグの作り方については以下のポイントがあります。
- 投稿内容に関連性のあるハッシュタグ
- Instagramでは投稿が画像認識がされています。画像の内容とかけ離れたハッシュタグは関連性がないと判断されて評価が落ちるポイントになります。
- 人気のハッシュタグ
- 検索の際に表示されるハッシュタグ一覧はInstagramが「人気」と判断しているハッシュタグになります。投稿数だけではなく、投稿数の増加量などもみてトレンドを分析しているのでここから見つけ出すのがよいでしょう。ただし、人気のハッシュタグは競合となる投稿の数も多いので要注意です。
- ブランド固有のハッシュタグ
- ホテルの固有名詞を入れたりすることでユーザーが興味を持った際に探しやすくなります。また、ユーザー参加型キャンペーンなどを実施する際に作成することをオススメしています。
- 適切な数のハッシュタグを使用
- 多すぎるハッシュタグはスパムとみなされる可能性があるため、適切な数のハッシュタグを使用します。一般的には5~10個のハッシュタグが推奨されます。
- 地域+〇〇ベースのハッシュタグ
- 地域に特化したハッシュタグを使用して、そのエリアに関心があるユーザーにアピールできます。地名+〇〇の投稿は伸びやすい傾向があります。
- ハッシュタグの規模を小中大で設定
- ハッシュタグの投稿数は100万件以上〜、10万件以上〜、1万件以上など規模を分けて選択することが重要です。
c.ターゲットと親和性のあるインフルエンサーを活用したコラボレーション手法
インフルエンサーPRを実施する際には以下のポイントを押さえて実施することが重要です。
- 当該インフルエンサーのフォロワーの構成比率などを調査
- 当該インフルエンサーの過去の投稿から得意ジャンルを判別
- タイアップ投稿機能を活用する
- 事前に投稿文を提出してもらう(但し、投稿内容を指定しすぎないようにする)
- 過去にインフルエンサーPRを実施した際の結果の情報収集をする
- ユーザーに行動を促す場合は追跡できるURLを発行
インフルエンサーとはDMなどでやり取りをしてキャスティングすることが一般的ですが、
有力なインフルエンサーは日々多数のDMが多方面から来ており、やり取りが流れてしまうことが多いです。
キャスティング会社への依頼をすることで実績のあるインフルエンサーのキャスティングが可能になります
まとめ
本記事では、Instagramで集客を爆増させる究極のガイド【前編】として弊社内情報を中心にご紹介させていただきました。
後編では、以下のような内容で記事化予定です。
- Instagram広告での集客
a. 広告タイプとターゲティングのベストプラクティス
b. 特別なプロモーションやクーポンコードの提供
c. 実際のホテルアカウントでの成功事例紹介 - 予約や問い合わせの促進
a. 予約機能の活用
b. DMやコメントでの顧客対応
c. インスタグラムを通じたフィードバックの収集