はじめに
SNSがマーケティングに効果的な近年、宿泊業界でもInstagramを運用することが増えてきました。もはや、Instagramでユーザーからの人気を得るというのは常識と言っても過言ではありません。
しかし、Instagramを運用してるものの、売上にどう繋げていけばいいかわからないという担当の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、実際にInstagramの企画によって1000万円の売上を達成した宮城県のホテルでの成功事例を元に、効果的な集客戦略を解説します。運用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてください!
予約までのカスタマージャーニー
SNSを活用して集客するという根本的な目的は変わりませんが、いきなり予約を獲得しようとするのはNGです。
まずは認知の獲得をし、その後興味関心を引き上げる施策を実施。最後に予約のきっかけになる施策を行うという流れがベストです。
ここからは、その流れを具体的に説明します。
①モニターキャンペーンの実施
まずInstagram内でホテルの認知を獲得するために、モニターキャンペーンを実施します。
今回行ったキャンペーン内容は「該当投稿にいいねを押した人のなかから、抽選で3組に無料宿泊券が当たる」というものです。
同時にホテルの客層と親和性が高い層へのInstagram広告配信も実施し、キャンペーン自体の認知を拡大。これにより、1ヶ月で4,000人近くの新規フォロワーを獲得しました。
②ホテルと親和性の高いインフルエンサーとのPR企画・コラボ企画
ホテルの認知拡大ができたら、興味関心を引き上げる施策を実施します。
今回は、インフルエンサーとのPR・コラボ企画を行いました。この際、インフルエンサーのなかでもホテルとの親和性が高い方を起用することが重要です。
弊社がインフルエンサーを選定する際に重視したポイントは以下の2つです。
①インフルエンサーのフォロワー層とホテルとの親和性が高いこと
今回の場合、「宮城県×お出かけ×ママ層」でホテルのターゲットと重なる要素が多くあるインフルエンサーをキャスティングしたことが成功の要因の一つでした。
②平均再生回数やユーザーからの反応が多いこと
その結果、PR投稿は15万回以上の再生回数を記録。ストーリーズで予約URLを添付したことで、それを経由して20件以上の予約を獲得しました。
また、そのインフルエンサーとのコラボ企画も実施。インフルエンサーのアカウントで、抽選の無料宿泊プレゼントキャンペーンを行いました。
結果、応募総数は約1,000名!
そのなかでも、小学生以下のお子様をもつ東北ママへの認知を多く獲得。「泊まってみたかったホテルです」などと、熱量の高いコメントが多数見受けられました。
③新春タイムセールクーポン企画
最後に、予約のきっかけになる施策を行います。
今回は、新春初売りタイムセールとして、72時間限定でのクーポン配布をストーリーズで実施。クーポンの詳細は以下の通りです。
- 3,000円OFFクーポン
- モダンタイプのお部屋30%OFFクーポン
- スイートタイプのお部屋半額クーポン
- 小学生以下のお子様2,200円クーポン
結果、合計300組以上からの予約獲得。売上としては1,000万円以上でした!
施策のポイント
①〜③の施策の効果を、さらに高めるポイントがあります。それは、②のインフルエンサー企画と③のクーポン企画を、日数をあけずにほぼ連続で実施することです。
興味関心を引き上げる施策で「行ってみたい!」と思ってもらえたとしても、日数が経つとその気持ちが少しずつ薄れてしまう可能性があります。
機会損失を作らないためにも「興味関心を引き上げる→来店ハードルを下げる」流れの間に、時間の空白を作らないのがおすすめです。
まとめ
この記事では、Instagramを活用した売上に繋げる施策の成功事例を解説しました。ただ写真を投稿するだけでは、なかなか売上には繋がりにくいでしょう。
売上を作っていくためには、ここまでにご紹介したように「認知の獲得→興味関心を引き上げる→予約のきっかけを作る」という流れがおすすめです!
また、今回ご紹介した内容以外にも、マーケティングに関してさまざまな情報を発信しております。SNSに関して気になることがございましたら、ぜひご覧ください。